前回に続き古文、今回は古文単語について。

古文単語は英語に比べると覚える数が少ないが、ひらがなで書かれていることが多く、現代語と似たような言葉もあるので、「初見感」がないために頭が「これから覚える」という姿勢になりにくい

これが古文単語が英語と違ってなかなかとっつきにくい理由だ。

じゃあこれをどういう風に覚えていったらいいのか、という話になる。

①ゴロで覚える

ゴロで覚えることが有名というか、


古文単語ゴロゴ

という参考書によって、古文単語をゴロで覚えるという手段が有名になった、というべきか。

とにかく、この「ゴロで覚える」というのはとっつきにくさ、というものを大きく排除してくれ、「あ、これならできそうだ」と思うので多くの受験生に支持されている面もあると思う。

実際古文の単語帳のベストセラーであることは変わらないので、覗いてみて自分もこれならできるかな、と思えたのなら十分に買う価値がある。中にはちょっと無理があるゴロもあるが、多少の無理は見逃してあげよう。

②漢字と一緒に覚える

古文は昔の言葉ではあるが、当時使われていた言葉にも今、私たちが使っている漢字が使われている。漢字にはそれぞれ意味があることは分かると思う。

たとえば「巨大」という漢字。「巨人」や「大盛」のように「大きい」というような意味で使われる漢字が組み合わさって出来ている。これは熟語と呼ばれるもので、ある漢字を複数組み合わせることで、特定の意味を持たせる言葉だ。日常生活の中にも「和食」とか「牛丼」とか「掃除」とか、独立した漢字が組み合わさって僕たちは、日本語というものを理解できている。

古文にも同じことがいえる。たとえば「こうず」という古文単語。これは漢字をあてると「困ず」と書く。この「困」という漢字は「困る」「困難」といった言葉に使われるように、物事に対して、僕らが弱くなっている状態を表すことは分かるだろう。スマホ使いたいのに充電が切れているとか、模試で点数を上げたいのにそのやり方が分からないとか、そういう場合に「困っている」って使うはずだ。

この発想を古文単語にも取り入れてやればいい。

「うす」→失す→シャーペンをくした・喪敗→なくなってしまった状態→人が亡くなる

「ぐす」→具す→カップラーメンの材→すぐ側にあるもの→備える、連れていく・一緒に行く

「しる」→治る→国を「」める

「かたし」→難し→しい

「とし」→疾し→風→速いようす

「びんなし」→便なし→便利の反対語(なし、は否定、便利でない)は不便→都合が悪い

というように、漢字から意味へのアプローチ、漢字を含んだ熟語からのアプローチを最初から意識して覚えようとすれば、今使っている言葉と共通点が非常に多いのでとても理解しやすくなる。

③「感じ」を理解する・イメージを膨らませる

②で書いた通り、漢字には意味があって、その漢字からイメージを理解するのは古文に限らず、僕らが日常生活で使っている言葉でも現代文の勉強でも非常に重要なことだ。

特に古文の場合は、現在よりも言葉の数が少ないので一つの言葉で複数の事を表現することが多い

だから多義語なんてものが出てくる。英語の多義語とは少し発想が違うので英語の話はおいておこう。

例えば「こころにくし」なんて言葉がある。「にくし」なんて言葉が付いているから「憎し」と漢字をあててしまって「憎たらしい」と読んでしまい、そのままの選択肢を選んで不正解、なんてことはよくある話だ。

こういう場合、言葉に対してイメージをつけてやることが重要だ。イメージといっても、そんなに難しいことじゃない、いい意味か悪い意味か(受験業界ではプラス(いい意味)かマイナス(悪い意味)というような言葉がよく使われるのでそれに準じる)ぐらいの意味付けでいい。

実際、「こころにくし」は「奥ゆかしい・尊敬に値する」という意味で、これはプラスになる。

他にも「めづらし」なんて言葉は、珍しいという意味があるが、プラスなのかマイナスなのか判定しにくい言葉もある。これは「素晴らしい」なんて意味で、でてくることがある。例えば「10年に一人の逸材」とか「数十カラットのダイヤモンド」とか「稀にみる発見」っていうのは「普通ではないほどに珍しい→素晴らしい」というような理解ができる。

そういう理解をしたうえで、「なるほど、プラスイメージか」というような理解をしていけばば、記憶に残りやすいだけではなく、読解問題に対しても強力な武器になるのでぜひ実践していただきたい。

ちなみに難関大では文脈に沿って単語帳に載っていないような単語をプラスでとらえるか、マイナスでとらえるかも非常に重要なので文章から、「いいことを述べているのか悪いことを述べているのか」というのは日ごろから常に念頭に置いて古文を読もう。


以上が古文単語を勉強するにあたって念頭に置いておきたいことだ。

やみくもに古文単語を覚えていこうとするのは最初に書いた通り、学習する姿勢になりにくいために効率がよくない。最初から、「頭に残る」覚え方を実践して古文単語はクリアしてしまおう。

②や③のような古文単語帳では


コブタン 56の例文で効率的に身につく古文単語329


大活字シリーズ コブタン 56の例文で効率的に身につく古文単語329


マドンナ古文単語230 パワーアップ版: 別冊単語カードつき (大学受験超基礎シリーズ)


読んで見て覚える重要古文単語315

の3つがオススメだ。

ゴロで覚えるのはとてもやりやすいが、個人的には「この古文単語が持つ意味はどういうことなのか」というニュアンスなどを学習したい人にはうってつけの古文単語帳。

「コブタン」は英単語帳の「DUOのような構成になっているので、Duoを愛用している人はやりやすいと思う。

この記事のタイトルが「効率的に覚える方法」ではなく「学習するときのコツ」である理由も理解いただけただろうか。

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