今回書いていくのは現代文の勉強法について。

現代文は本当にできるかできないかで大きく差が開く科目だ。

英語も社会も勉強を続けていればそれなりに平均以上の数値で安定はしてくるが、国語はそうはいかない。未知の文章であってもしっかりと自分の頭で理解できる力がなければ安定もしないし伸びることもない。

僕個人としては、「書かれている内容を難易度問わずに理解できる力」を鍛えられればそれでいいと思っているのだが、厄介なことに大学受験では「問題」という形で読解力を試されるため、問題に対処するための力も必要になってくる。

大前提として「本文の意味を理解する」ようにちゃんと文章を読む姿勢を忘れずに。

というわけで早速本題に入っていこう。

①評論文の性質を知る

大学受験のの現代文と言えばそのほとんどが「評論」である。中には東大や早稲田のように随筆を出題してくることもあるが、このブログではそれはオーバーワークだと考えているので評論のみに焦点を当てることにする。

さて、評論に関しては現代文という科目についてで述べた通り、基本的には「主題」と「筆者の主張」を読み取ることが基本となる。

この「主題」と「筆者の主張」を読み取るための訓練として、「現代文のテーマ」を扱った問題集を勉強することがオススメだ。

大前提として特定の「テーマ」を取り扱っているということは、問題文自体に明確に主題が設定されているといえる。したがって、テーマに沿って筆者の主張は何なのかを理解するための訓練にはもってこいの問題集だ。もちろん、どの評論にもテーマは存在するのだが、大学受験で出題される問題の性質を知ってもらうという意味でオススメしている

その設定された主題に対して筆者はどのような意見を持ち、どのような意見・通念に対して否定的な意見を持っているのか、というのが現代文を読み解く上で欠かせない作業なので、主題と筆者の主張、反対している意見についての嗅覚を研ぎ澄ましてほしい。

②設問の形式に注意する

現代文の出題形式は

①「どういうことか説明せよ・次の中から選べ」

②「それはなぜか説明せよ・次の中から選べ」「その理由を本文中から~文字以内で抜き出せ」

③「本文の内容に合致するのはどれか、次の中から選べ」

④漢字などの知識問題

の①内容説明問題、②理由説明問題、③内容合致問題、④知識問題に大きく分けられる。

①内容説明問題に関して

これは純粋に読解力を問う問題。そして見落としがちなのが問題となっている傍線部を含む一文の読解自体が非常に重要な点

評論文においては「筆者の主張」の正当性を際立たせるために同じといえる内容、似たような語句が繰り返される。「筆者の主張が繰り返される」というのは「形を変えて似たようなことを別の語句と複数の文章で説明している」のである。つまり、傍線部内に含まれる語句と類似した内容についての説明問題ともいえる。したがって、傍線部自体の読解ができなければちゃんとした根拠を持って答えることはできないのだ。

それを踏まえたうえで、内容を吟味していくのが有効である。

②理由説明問題に関して

理由説明問題ということで文章の最後は「~だから」になる、という考えはここで捨ててしまおう。記述答案ではもちろん~だからでまとめなくてはいけないが、理由説明=~だからといのは思考停止のステレオタイプ丸出しの邪念そのものである。

ここに関しても傍線部の読解が重要になる。

理由説明問題の場合、大半の場合傍線部が、「○○が(は)△△である」というようにきれいに主語と述語の関係が成り立っている。そこが狙い目。

この場合述語は補語。英語でいうCなのでS=Cの関係が成り立つ。つまり、○○が△△と言えるのはなぜか、と聞かれているのと同じである。内容説明問題の場合、主語と述語の間には論理の飛躍があって、その論理を埋めることが内容説明問題の本質である

先程説明した通り、文章中では似たような言葉が繰り返されると書いたが、こっちにも有効。内容説明問題の場合、主語が文中で重要な言葉であることが多いので、主題に照らして本文を読んでいる以上、嫌でも主語に類似した言葉・表現を目にしする。傍線部の○○が△△のように言えるのはなぜなのか、と考えるのが重要。

③と④は特に言うこともないだろう。文章がきちんと読めているか読めていないか、知っているか知っていないかである。

③自分で回答を作る

つまり、自分の頭だけで問いに対する答えを作る。記述式の回答方法をわざわざ選択肢形式の問題で実践するというわけだ。もちろん一字一句一緒とはならないが、答えの選択肢には答えであるための要素が詰め込まれている。つまり、その答えとなる理由をちゃんと理解できているかを自身で試すという訓練である。

選択肢問題の場合、消去法が有効なのはみんなも知っているだろうが、その消去法に頼らない、自身の頭だけで正解を狙い撃ちするための頭の訓練だと思ってほしい。これは「2つまでは絞り込めたけど、その二つから絞り切れない」という消去法に頼ってしまったがための弱点克服にもつながる

④レベルの高い文章にも挑戦する

具体的には早稲田法学部や東京大学の現代文にも時間があれば取り組むべきだ。この2カ所の現代文は日本の入試現代文の中でも最高峰のモノだといえる。大は小を兼ねる、ではないが、難解な文章にぶつかっていくとそれ未満の入試問題の分かりやすさというものが際立って見えてくる。そういう意味でもレベルの高い問題に挑戦するのは大事なことだが、単純にこの2カ所の問題は高いレベルの読解力と思考力を要求してくるので、実力の底上げにも使える。

ここでは極端に最高峰を上げてしまったが、もちろん市販の問題集でレベルの高いものに挑戦してもいいし、他の大学の赤本の問題集を解くというのでも構わない。

現代文には様々なアプローチ法が存在するが、結局のところ、文章そのものの性質が分かっているかどうかで大きく安定性が異なる。

まずは現代文の成績を急激に伸ばす方法を安易に探すのではなく不安定な状態から安定させることでコンスタントに差をつけることが重要だ。得点の振れ幅が大きいということは受験においてはリスクであるということだけ言っておこう。

現代文の科目を伸ばすには地道に文章と向かい合う実力をつけていくしかないのだ。

そしてそれは、みんながこれから出会う全ての文章に対して効果を発揮する

今の成績の良し悪しにとらわれることなく一生使える読解力を身に着けていこう。

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