今回は英文解釈について。
英文解釈というのは一般的に精読と呼ばれているが、要するに文章をちゃんと日本語訳にできるようにするといこと。
文章が訳せていないと問題も解けないので重要性というか、英単語でも「英語→日本語」という作業が伴うので必要なことだとわかってもらえると思う。
ではなぜ英文解釈の勉強が必要なのかというと、実際の入試問題、特に一般入試の英文は専門性が高く、3行以上の英文が出てくるなんてのがザラにあるからだ。そこで読み違えてしまうと内容一致問題で読み違えた内容の選択肢を選んで不正解、なんてのが容易に想像できる。
読みにくい所ってのは出題者側も分かっているので、そこを意図的に出題すれば不正解者を簡単にふるいにかけられるというわけだ。
というわけで、英文をきちんと読む、英文解釈という作業は自身の英語力を高めるだけでなく、こういうった入試の落とし穴を回避するためにも必要な勉強であることが分かってもらえたかと思う。
入試の話はおいておいて、まずこの英文解釈という作業、何から始めればいいのかという話から入る。
みんなが学校でどういう授業を受けているのかは分からないが、
S=主語 V=動詞 O=目的語 C=補語
というSVOCのルールはきいたことがあると思う。きいたことがない人がいればここで覚えてしまおう。
I love you.
という文章であれば
I 主語 love 動詞 you 目的語(私は 愛する あなたを)
I am happy.
という文章であれば
I 主語 am 動詞 happy 補語(私は幸せだ)
というような関係。主語と補語は同じと考えていい。
I=happy
といえばわかるだろう。
これが一番簡単なSVOCの関係。
英文はこれに副詞とか前置詞(参考書ではMと書かれることが多い)がついてきて、他にもandで並列が起きたり倒置が起こったりといろいろな文章パターンがあるが、ここではとりあえず基本を押さえる。
このSVOCを使って「品詞分解」を自分で訓練することが英文解釈の勉強の初めの一歩になる。これはS、これはV、これがO・・・という風に自分で判断できる様にする。(動詞や名詞、形容詞などをまとめて品詞という。イスとかテーブルをひとまとめに家具というのと同じ)
最初は地味な作業かもしれないが、最初に訓練しておくとちゃんと文章が読めるようになるので練習は怠らないこと。品詞分解できるってのは意外と馬鹿にならない。主語や動詞を分けてとらえられるってことはそれだけで半分以上読めたも同然。
最初にやっておきたい参考書として代ゼミの
を紹介しておく。
最初にやっておくべき参考書としてこれ以上のものはない、というぐらい基本から抑えることが出来る。他の英文解釈の参考書は始めるのにそこそこの英語力を前提したものが多い中、これは本当に基本の基本から解説しており、勉強している人でも何かしらの発見があると思われる。
これも載せようか迷ったけど一応載せておくと、SVOCを見やすくしている優れた参考書に
基礎英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
というものがあり、基本はここだ!と一緒にやるのは少し難しいかもしれないが挑戦する価値は十分にある。入門もあるがそっちはやらなくていい。