子どもの学力は「母親の学歴」で決まる…? 文科省の衝撃レポート

こんなニュースが飛び込んできた。

正直「!?」となるようなニュースだがまず読んでみよう。

>これまで13年度と17年度に実施され、その調査結果からは「親の収入や学歴が高いほど児童生徒の学力が高い」といった傾向が浮かび上がっている。

これは事実。例えば最高学府である東京大学の学生の親の年収は1000万前後あるらしい。

その一方で、学歴や年収が高くない世帯でも「日常生活で本や新聞に親しむことや、規則正しい生活を促している家庭では好成績の傾向がある」といったことが明らかになっている。

「本や新聞」の活字媒体に限定しているのはどうかと思うが、前回書いた読解力の記事のように、「何かに対して自発的に取り組み、思考する」というプロセスを行っている人の学力は伸びる。

規律正しい生活と好奇心、勉強への一定の意欲があれば、学習で工夫を加えれば、家庭環境を克服できる可能性が示された。

最も良い家庭環境は「親が教育に対して一定の理解を示し、教育にある程度のお金をかけることができる」家庭である。参考書は1冊1000円前後なので1万円分の参考書を買う余裕、許可があるかどうかで事情は大きく変わる。

>中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」のケースだと正答率は44・1%、「大学」になると56・55%に上り、その差は12・4ポイント。一方、母親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」だと43・4%、「大学」になると60・0%になり、差は16・6ポイントに広がり、父親の学歴にともなう差より拡大していることがわかるのだ。

それぞれ、高卒・大卒の順に書くと

44.1 56.5

43.4 60.0

差は確かに母親側の方が大きいが、どっちにしても10%以上の差が付いているのでこれを「母親の学歴の影響が大きい!」と捉えるのは少し無理がある。ちなみに記事全体で「親の学歴」を根拠にしているのはここだけなので、この見出しは完全に狙ってつけたものと思われる

>データでみると、小6と中3の全科目で、「父親単身赴任」の児童生徒の正答率がそうではないケースを上回り、特に、中3の数学Aでは3・9ポイントの差がついた。一方、母親が単身赴任しているケースでは、逆の結果がでた。

これは「父親がいるから正答率が下がる」と捉えられかねないので悪質な部分

>詳細な分析説明がないためデータの意味づけは不明だが

とあるように、詳細な分析説明がないみたいのでこの記事に「データでみると~」の文章は必要だったか?という風に思う。

これ以上は読まなくてもいい。「相関関係」やら「データがない」やらでオカルトと一緒。

遺伝的なデータによると、50~80%の知能は遺伝によって先天的に規定されているらしい(最大30%も開きがあるってデータとしてどうなんだ?)。歴史上の天才と呼ばれる人物達のことを思い浮かべればなんとなく想像できるだろう。実際、僕の周りにも頭の作りが違うって人は一人じゃない。

じゃあ残りの50~30%が環境によって後天的に規定されるならその影響は無視できるものではないのではないだろう。学者たちの間では「知能や性格すら遺伝によってそのほとんどが決められる」と結論付けられているが、残りの要因によって知能や性格が変化することはない、ということの証明にはならないだろう

とにかく、勉強するのは自分なので先にも言った通り、家庭環境が学力に影響を与えることはあるが、基本的に両親がどうこうは学力とは無関係

親がいようがいまいが、勉強すれば伸びる。伸びないのは努力がまだ足りない。

一応最後の方に予防線を張ってはいるが、こういう記事を鵜呑みにしないよう気を付けよう。

ついでに性格の変化や成長についての論文を見つけたのでリンクを張っておく。

いかにも難関大学入試ででてきそうな難易度、内容なので数パラグラフだけでも挑戦してみよう。レベル的には早慶クラスだろう。慶應経済とか好きそうな感じ。

Personality Differences and Development: Genetic and Environmental Contributions

おすすめの記事